モチベーションを上げることと努力の成果を最大化することはちゃんと区別して考えた方がいいよねという話 Part2

目次

前回の記事の振り返り

みなさんこんにちは。もこたろうです。

この記事は、二部構成の記事の後編になります。今回初めて見にきてくださったかたは前編のこちらをご参照ください↓

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前回の記事では以下のことをお伝えしました。

・努力の成果は「努力の質」と「努力の量」で決まる(当たり前)
・質と量、どちらも大切だが、コスパがいいのは量の方
・量を積み上げることで多くの試行錯誤が回り、勝手に質も磨き上げられていく

今回はその続きです。

あらためて、前回の記事の3行まとめを見てみましょう。1行目を解説するのに丸1記事使ってしまいました。

努力によって成果を最大化するには「質」よりも「量」を重視した方がコスパ良
「量」をこなすのに意志やモチベーションの力を借りるのは間違い
「達成目標」ではなく行動目標」で自分を管理する方が継続する

今回は残り2つを解説しきります。

ではではよろしくおねがいします。

モチベーションは努力量を維持することにうまく作用してくれない

過去の僕もハマったよくある勘違い

前回の記事の冒頭、僕が試験勉強を始めたときの決意表明を見てみましょう。

試験に合格するには継続的な努力が必要だよなあ、、
そして努力を継続するには強靭な意志とモチベーションの維持が必要だよなあ、、
よし、僕はいろんなことにすぐ目移りしちゃう性格だし、モチベーション維持のために煩悩を捨てて、試験に受かることだけを考えよう!

努力の継続のために、意志とかモチベーションの力を借りようとしてますね。このあと僕は自己啓発本とか、合格体験記とかを読みあさって自分を奮い立たせることに走ります。

これ、やりがちなんですが間違いです。というか、こんなことしなくても努力の量を維持することができます

モチベーションの力を借りることがNGな理由

「いや、間違いとか言われても、実際モチベーションが高い時ってめっちゃ集中できるし、長時間がんばれるじゃん。さっきもこたろうが言ってた質も量も上げることができるでしょ?じゃあモチベーションを維持すれば成果の最大化につながるじゃん!」

こう思いますよね。僕もこう思ってましたし、実際正しいです。ただし、もし継続することができれば、ね。

そう、モチベーションは維持するのが死ぬほど難しいんです、、

みなさんも経験あるでしょう?僕はあります。
自己啓発本を読んでメンタルマッチョになった気がして、思い立って色々自分の行動を見直してみても、数日後には元に戻ってますよね。
人に応援されて嬉しくなるのはその日だけだし、酷いときは体調にすらモチベーションは左右されますよね。

そんな不安定なものに、皆さんの大事な将来を預けてはいけません

預けるならもっと安定して、労力を使わずとも継続できるものに任せましょう。

ただ、モチベーションに頼ることが一切だめと言っているわけではありません
あくまで努力量を「維持するという視点から見た場合、明らかにコスパが悪いよね、という話です。
モチベーション君にもいいところはあります。彼には別のところで役にたってもらいましょう。

モチベーションは長続きしない(努力の維持のためではなく別のことに使った方がいい)

モチベーションに頼らずに努力量を維持する方法

モチベーションではなく、習慣化が答え

これが結論です。習慣化の威力をなめてはいけない。

これ、いろんなところで言われているので百万回くらい目にしてる人もいらっしゃるかと思うのですが、自分で経験してみないとなかなか実感できないんですよね。
これは一度実感するとやみつきになります。
僕は過去超夜型で週末は昼過ぎまで寝るような生活だったのですが、習慣化に取り憑かれた今では毎日5時半に起きて朝活3時間をこなすまでになっています。
日常のルーティンを全て習慣化して、ロボットのように毎日をこなしてしまいたくなるほどの習慣狂です

とはいえ実感のない方々にとってはピンとこないと思うので、ドン引きされる前にちょっとだけ言語化をがんばってみます。

みなさん毎日お風呂入ってるし、歯磨きしてますよね?(してない方はすみません
お風呂入ったり歯磨きするのって、冷静に考えるとけっこう面倒だし、それなりに時間も取られると思うんですが、これに対して労力を感じる人は少ないんじゃないでしょうか?(この聞き方は苦しいか、、?

筋トレとかも同じで、ぼくは彼らに対しよく毎日ジムに通えるなあなどと感心しているのですが、筋トレ系Youtuberも「ジムに行くのはもはや習慣で、歯磨きとか風呂と同じでめんどくささとか何も感じない」みたいなコメントをよくしてますよね。

あれは僕と同じで習慣狂になってるんです。周りから見たら異常とまで見えるような習慣も、一度身についてしまえば継続できるんです。驚くほどそのことにエネルギーを使わずに。

モチベーションは費用、習慣化は資産

書いてるうちにいい例えを思いつきました。会計を勉強している方々にしか通じない例えですが、努力量を売上と考えると、「モチベーションは費用」「習慣化は資産」です。

広告費を想像してみてください。めちゃめちゃ単純化して話すと、広告費って基本的にかければかけるほど売上は上がっていきますよね。色んな人の目に止まることが多くなるわけですから、自然と売上にも繋がっていきます。

でも、広告を辞めると人の目に止まらなくなって当然売上も下がる。
モチベーションに頼るとはこういうことです。
一時的に努力量を上げることができても、モチベーションを保つための燃料を投下し続けないと継続することはできない。

これはしんどいです。なので続かないことがほとんどです。

一方習慣化。
これはアプリ開発を想像してみてください。最近のスタートアップでは自社アプリを費用計上することも多いですが、皆さんも知っているとおり資産計上も可能ですね。

この場合、一度アプリを作り上げてしまえば、基本的に自動でシステムを回して売上を上げてくれます。
もちろんちょっとしたメンテナンスは必要ですが。
習慣化も一度身についてしまえば同じです。そのことを意識せずとも自然と努力を継続することができるようになります。

まだ信じられない方は騙されたと思って毎日1分でもいいので机に向かうことを一週間続けてみてください。一週間後には今と比べて驚くほど机に向かうことにエネルギーを使わなくなっているはずです。
こればっかりは自分で体験してみるのが一番早いです。

習慣化を身につけるために実践すべき方法

ここまで努力量の重要性、習慣化の威力についてお話してきました。いよいよ最後です。
どうすればこの2つを日頃の行動に落とし込むことができるか、解説します。

達成目標ではなく行動目標を立てる(≒手段を目的化する)

ここでいう達成目標、行動目標とは以下のようなものを指します。

達成目標:「今年中にUSCPA全科目合格する」「体重を〇〇kgまで落とす」といった、具体的なゴールを定める目標
行動目標:「毎日2時間勉強する」「週3回3キロのウォーキングをする」といった、具体的な行動を定める目標

目標を立てるとき、みなさんはどちらの目標を立てていますか?
達成目標の方で立てている方がほとんどじゃないでしょうか。

それ自体は悪いことではありません。
具体的なゴールを定めることで現実とのギャップを可視化し、そのギャップを埋めるためにどうするか?という思考を生むことができます。

問題は、その目標達成のための手段にまで考えがおよばず、あやふやなままスタートしてしまうことです。

ここがあやふやなままだと、気分がノッたときだけガーッとやる一方、飲み会の次の日はちょっと休み~みたいな調整をかけるようになり、習慣として定着しません

必ず「具体的な行動」を目標にしましょう。
一旦「今年中に全科目合格する」といった大義は忘れて、「毎日◯時間机に向かう」ことだけを目標にしてください。

このやり方は「手段の目的化」といって、ビジネスの世界では「木を見て森を見ず」みたいな言い方で良しとしない風潮があります。
優秀なビジネスマンのみなさんは、大局を見ましょうというこの考えが身に染み付いてしまっていますが、努力の定着には邪魔な考えです。ここに限っては捨ててしまいましょう。

勉強時間を記録する

いちばん大事なことはお話しましたので、ここからはちょっとしたテクニックです。

体重記録ダイエットという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
カロリー制限とか運動とかの目標は設けず、ただひたすら毎日の体重を記録するだけという一風変わったダイエットですね。

これが実はけっこう効果があるようで、実際これで痩せられた方もいるみたいですね。
詳細はこうです。

・「自己評価管理法」という生活習慣病の治療法をもとにしたダイエット方法
・毎日体重の変化を記録することを繰り返すうちに、自分自身でなぜ体重が増えたのか、あるいは減ったのか分析するようになる
・さらにその分析結果を日頃の生活に活かすようになり、自然と理想的な食生活に近づいていく

素晴らしいですね。
この考え方は勉強にも活かすことができます。

毎日勉強時間を記録しましょう。
記録していくと、勉強できた日、できなかった日の差が視覚的に把握できます。
もし極端に勉強できた日、できなかった日があれば、「なんでこの日はこんなにできた(できなかった)んだろう」と、自分で分析するようになります。

これをやるやらないでは、試行錯誤の質に大きな影響を及ぼします。
前回の記事で繰り返し「量は質を生む」ということを言いましたが、この勉強時間記録の振り返りと組み合わせることで効果が劇的に向上します

勉強できなかった日を他の日で補填しない

やりがちですがやめましょう。
これは、勉強できなかったことの罪悪感から生まれたエネルギーを、罪悪感をなくすために使うという行動です。

これをやってしまうと毎回罪悪感が消えるので、そのうちサボることを自分に許してしまうようになります
努力の習慣化などできるはずもありませんね。

勉強できなかったことの罪悪感は十字架として背負い続けましょう。
そこから生まれたエネルギーは「次こそは必ず机に向かう」という決意に向けたほうが、努力の定着に繋がります。

モチベーションはブースターとして使う

散々こき下ろしてきたモチベーション君ですが、彼にもいいところはあります。

それは「短期的には絶大な効果を発揮する」ことです。

これは一時的に心が折れて努力を継続できなくなりそうなときとか、試験前に勉強時間ブーストをかけるときに特に有効です。

どんなに習慣化できてロボットのように机に向かうことができるようになっても、僕たちは人間なので、自分ではどうしようもない理由で机に向かうことを諦めてしまうときが必ずあります。

そんなとき、また平常運転に戻るまでの一時的な措置として、ドーピングのような形で自己啓発本を接種することはけっこう役に立ってくれます

最後に

ここまでの長文、お疲れ様でした。そして二部にわたり根気強く読んでくださって本当にありがとうございます。
ぼくは生粋の努力大好きマンなので、オタク特有の早口というやつをやってしまいました。

ここで解説したことを実践できれば、皆さんは圧倒的な努力量をもとに試行錯誤を回しまくり、自分にあったやり方を見つけて合格まで突っ走れるようになります。
これは合格後もあらゆる努力を継続して、今フリーランスとして余裕のある生活を実現した僕が保証します。

それではあらためて、読んでくださりありがとうございました!
明日もいい感じに生きていきましょう~

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